ThumbDrive 製品レビュー/インプレッション
ThumbDrive(サムドライブ)とは
ThumbDriveは『パソコンに接続するだけで使える手軽な記憶装置』である。容量は8M~512Mまでのラインナップがあり、USBバスパワードで動作し接続・取り外しは自由に行える。電源や専用ドライブは必要としない。動作電流は40mA以下と小さくUSBキーボード等のハブに接続して使用することも可能だ。価格は(2001年4月25日現在の)価格.comによると16MBが5400円、32MBが9600円、64MBが11500円(いずれも最安値)となっており、コストパフォーマンスを考えると64MBが最も良い。また、コンパクトフラッシュ64MBの最安値が5500円だがThumbDriveはメモリカードリーダを必要としないドライブ一体型メディアなので一概に比較することは出来ない。ちなみにあきやんは64MBを使用している。
webmasterの使用用途
IEのお気に入りの持ち歩きがメインだ。いじくるツールを使えばお気に入りのターゲットフォルダを変更できるので、IEから直接thumbdriveを参照させている。自宅と職場でお気に入りを共有したい人は是非お勧めしたい。サムドライブでなくてもリムーバブルメディアなら何でも可能だ。
性能
シリコンを使った記憶装置ということで転送速度は早いだろうと思う節があるが、公称値では読み込みが700KB/秒、書き込みが350KB/秒とされており、記憶装置の中では低速の部類に入る。以下はHDBenchでの計測結果だ。容量の指定は1MB。
Read | Write | FileCopy |
---|---|---|
計測不能 | 261 | 174 |
Readが計測不能となっているのは、204799という異常な値が計測されたためだ。Writeは261と公称値よりも3割程低い値が出た。CD-Rに例えると1.7倍速程度である。大容量のデータを頻繁にやりとりするには向いていないが、実用的な速度だ。もっとも、64MBの(2001年4月25日現在の)価格が11500円と考えると大容量データのやりとりを主目的とするのはコストに見合わないだろう。
デバイスドライバは?
『USB端子に接続するだけで使用可能』と謳ってはいるが、最初はデバイスドライバのインストールを求められる。多くのPCで使用するのであればIBMの8MB USBメモリー・キーがお勧めだ。こちらはOS付属のドライバで動作させることが出来る。ただし2001年4月25日現在では8MBのみのラインナップとなっており、IBM ThinkPadのオプション品扱いのためそれ以外のPCでの動作はサポートしていない。(とはいってもほぼ全てのPCで動作するだろうが)
webmasterが使用した限りではドライバの導入が必要なことを煩わしく感じたことはない。ThumbDriveを頻繁に使用するPCは限られているし、ドライバのインストールが必要なときは公式サイトからダウンロード出来るためCD-ROMも必要ない。ビジネスにおいて本当に必要となればカード型CD-R、8cmCD-R、フロッピー等がコンパクトだ。
最後に
自宅のPCと出先のPCで頻繁にデータのやりとりをするのであれば是非お勧めしたい。小さくて軽くてとにかく手軽なのだ。専用ネックストラップを購入すればストラップ部分を外してキーホルダーにかける事ができ、webmasterはこれのおかげでThumbDriveを忘れることなく持ち歩いている。所有感も中々だ。
関連リンク
ChangeLog
- 2003-08-19 修正。
- 2001-04-25 公開。