COOLPIX S50cの動画機能を徹底的に使い倒す
100SHIKI PR Board プレゼンツ『ワイヤレスピクチャー会議 sponsored by Nikon』エントリ2回目です。
今回は製品モニターとしてS50cの動画機能をとにかく使い倒してみました。
動画の仕様と撮影した素材は以下の通り。
- 640x480でおはら祭りを撮影 (H.264で再エンコード)
- 320x240でおはら祭りを撮影 (H.264で再エンコード)
- 160x120でおはら祭りを撮影 (ファイルそのまま)
- 微速度撮影で渋谷スクランブル交差点を撮影 (ファイルそのまま)
- Pictmotion640で渋谷スクランブル交差点を撮影 (H.264で再エンコード)
※ このエントリの動画の再生にはQuickTimeプラグインが必要です。
普通の動画を3種類の解像度で
普通の動画を解像度を変えながら撮ってみます。素材は渋谷道玄坂で開催されていたおはら祭りの様子です。
640x480 30fps 再エンコード H.264/1000kbps AAC/64kbps 30秒
640x480で撮った動画はかなり綺麗です。30fpsなので普通に滑らかですし、正直ちょっと驚きました。コンパクトデジカメの動画機能は着実に進化しているのですね...。音声はモノラル8ビット8KHzで「普通に聞く分には問題ない」レベルです。BGMは結構大きな音量で流れていましたが目立つ音割れはありません。
以後登場する動画の音声は全てモノラル8ビット8KHzです。この仕様はS50cでは固定です。
この動画の生ファイルの容量は1分で約80MByteです。生ファイルの動画形式はMotionJPEG(の、.mov)でかなりの容量を必要としてしまうので、640x480で沢山撮影する場合は大容量のメモリーを用意して撮影に臨みましょう。撮影時間はメモリーとバッテリーの許す限り撮影できます。
320x240 30fps 再エンコード H.264/1000Kbps AAC/64kbps 22秒
320x240で撮った動画は640x480に比べれば解像感は下がりますが、見て楽しむ分には問題ないレベルです。YouTubeなどでウェブに公開する用途でも十分でしょう。ピクセル数で1/4ですし、撮影時のファイルサイズもかなり節約できます。
この動画の生ファイルは1分で約30MByteです。
160x120 30fps 生ファイル MotionJPEG/480Kbps Wave/8Khz 38秒
160x120の画質はかなり厳しいです。拡大するとブロックノイズが目立ってしまいます。縮小すればなんとかなりますが、手元以上に離れた被写体を撮影するのには向いてないですね。手元の被写体であれば使えるとは思いますが、2GBのメモリーカードが3000円程度で入手できる時代ですから容量節約のためにわざわざ160x120で撮ろうとも思えません。内蔵メモリや要領の小さなメモリーカードで頑張るために160x120を使うくらいなら大容量のメモリーカードを買ってしまったほうが幸せになれると思います。
Pictmotion640で渋谷スクランブル動画
S50cの動画設定に「Pictmotion640」という撮影モードがあります。特に動画として特別なことはなく、640x480/10fpsで60秒ぴったりの動画を撮る設定です。ただこの設定で撮影するとS50cのPictmotion用にぴったりということで、Pictmotionを狙って作る場合に便利のようです。Pictmotionでは撮影した動画にBGMをつけることができます。
640x480 10fps 再エンコード H.264/1000kbps 60秒
10fpsなので滑らかさに欠けますがこれはこれで違った雰囲気が出る動画が撮影できます。僕はPictmotionを使う機会は少なそうなので「10fpsで撮るモード」として使うことにしようと思います。
この動画の生ファイルは1分で約38MByteです。
微速度撮影で渋谷スクランブル交差点を早送り動画
S50cには一定間隔で写真を撮影して動画を作る「微速度撮影」という機能があります。10秒おきに撮影する設定で約6分間、渋谷スクランブル交差点をビルの10階から撮影してみました。光学3倍位でズーム撮影しています。
640x480 30fps 生ファイル MotionJPEG/8.8mbps 1.15秒 (約40フレーム)
微速度撮影のわりには再生速度が30fpsと高速なので、10秒おきに約6分間撮影した動画の再生時間は1秒余りと一瞬で終了します。正直なところ、早すぎてほとんど何が何だかわかりません。さすがにこれにはちょっと苦言を述べさせてもらいます。まず、最短の間隔が10秒間隔なのはあまりにも長いです。そして30fpsでの再生はあまりにも早い。約5年前にeggyで微速度撮影したラーメンを食う動画(by友人)は、数秒おきの撮影で10fps程度なので15分程度の撮影でも30秒の動画が作られて結構見応えがあります。
もちろん撮影する対象によりけりだとは思いますが、最低10秒間隔30fps固定の条件で見応えのあるものを撮ろうと思ったら、植物とか雲とかほとんど動かない物に対象が絞られてしまう気がします。eggyでの微速度撮影はかなり楽しかったので「これは!」と思っただけに残念です。他にも車内から撮影した動画も撮影しましたがどこを走っているのかは何度も再生しなおさないとわかりませんでした。もっと設定を広く細かくできるように改善して欲しいです。
ちなみに微速度撮影で一度に撮影できるフレーム数は1800枚です。10秒間隔で300分撮れる計算です。間隔を最長の60分に設定すると75日間撮れます。って、75日も撮りませんか。
まとめ
- 640x480はかなりキレイに撮れる
- 160x120は使わなくてもよい
- 動画撮影はメモリーカードの許す限り撮り続けられる
- Pictmotion640は10fpsで撮るモード(ただし60秒まで)
- 微速度撮影は結果的に撮影対象が絞られすぎて使い道が少ない
S50cの動画機能のサンプルとして参考になれば幸いです。
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