自炊(裁断スキャン) は、CD-Rが登場したあの頃にそっくりだ
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3〜4万かけてまで裁断スキャンをする人たち
本を裁断機でバラバラにし、ドキュメントスキャナでPCへ取り込んで自前で電子書籍化する人が、極少数ではあるが、増え始めている。はてなブックマークでも、裁断してスキャンする手順記事などが人気になっている。この裁断スキャンを自分でやることは、自炊といわれることがある。
裁断機は安いものでも1万円、自動紙送り機能つきスキャナも2万円以上はする。本そのものの購入も必要だから、非常にコストのかかる行為だ。スキャンの時間はかかるし、画像処理も行わなければならない。それでも、やる人はいる。
...ふと思い出した。これは、CD-Rが登場したあの頃にそっくりだ。
CD-Rでの複製が流行り始めていた頃と似ている
CD-Rドライブが、まだまだ安いとはいえない4〜5万くらいの時代、せっせとオーディオCDを複製していた人たちがいた。ブランクCD-R自体も1枚500~1000円とかなのに、それでもやっていた。CDの複製時間もせいぜい再生時間そのままだったりして、複製中はPCに触れることさえできなかったりして、時間がつぶされた(PCに触れると作成に失敗する可能性が上がるため)。
この頃のCDの複製作業と、現在の裁断スキャン。金額的なところや、やっていることが、かなり似ていると思う。
頼まれて、CDを複製したりしていた
そして、CDの複製では、家族や知人に頼まれてやっていた人たちが多くいた。当時はiPodなどの圧縮音源プレイヤーなどは無かったから、音楽はCDで聴くのが最も利便性が高かった。音楽自体も今より売れまくってたし、カラオケも爆発的に流行ってたから、CDには価値があった。
裁断スキャンも同じように、頼まれてやってあげたりする行為がこれから増えるかも
もしかしたら、裁断スキャンも同じように、頼まれてやってあげたり、自分がスキャンしたものを渡したりしちゃう人が、徐々に現れてくるんじゃないかと思った。
書籍の再生環境は整ってるとは思わないけど、PCでも読めるし、物理的にスペースをとらないから、PCやiPadで漫画を読む行為がいいものだと認知されれば、ドバーッと広がるんじゃなかろうか。YouTubeでも漫画が不正にアップロードされていて、多くの小中学生はワンピースの最新号はYouTubeで読んでいるなんて噂も聞く。
スキャンしたデータを渡す相手が私的利用の範囲外だと違法行為だけど、バレない範囲でやっちゃう人はやっちゃうだろう。単価の高い本なんかは、共同購入なんかしたりしてね。
はやく何でも電子書籍で普通に買えるようになって、自炊なんかしなくてもよくなってほしいものです。
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