「制限だらけで何も出来ない公園」に行ってみたら、商業施設の敷地内だった
「公園の制限事項が増えてて、何もできない」という話題は、よく見かけるものです。公共の場としては行動を制限しすぎじゃないか、という社会問題でもあります。
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遊戯禁止の「公園」?
そしてつい最近、以下のツイートが僕のソーシャルフィード上に上がってきました。記事執筆現在で約4,000リツイートされています。
最近また禁止事項が多すぎて子供が遊べない公園が話題になってましたが、これは目黒駅上の公園の注意書きです。ご確認ください。 pic.twitter.com/IYunZGO6FT
— ⌬ まっしぃ ⌬ (@massyi1007) 2014, 9月 19
禁止事項は以下の通りです。
- 喫煙
- 火気
- 危険物持ち込み
- 撮影
- 物品購入
- ペット持込み
- 自転車等放置
- 自転車等侵入
- 宿泊
- 飲食
- 炊事
- 遊戯
- スポーツ
- 集会
- 勧誘
- 物品販売
(禁止事項なので、いくつか書き換えました)
特に「遊戯」「スポーツ」の制限が厳しいですね。公園なのに、遊びたい盛りの子供を連れて入ることも、中で運動をすることもできません。
そんな公園が実際にあるんだなあと横目で見てたら、「目黒駅上の公園」という記述があり、目黒駅は僕の行動範囲内だったので、用事ついでに行ってみました。
商業施設の敷地内にある、民間が管理する公園だった
空撮地図(Google Maps)とツイートの写真を照らし合わせるとそれらしい公園が見つかり、実際に行ってみたところ、民間企業が管理運営する施設だということがわかりました。
「JR東急目黒ビル ミニパーク」という名称だそうです。「一般の方々の通行が可能」と書いてあることから、いわゆる普通の公園ではないことが読み取れます。所有者はJRなのか東急なのか、はっきりしませんが。
iPhone 6 のパノラマモードで全景を撮影しました。真ん中あたりにある茶色の物体が、ツイートの写真にある立て看板です。公園は芝生を入れても30メートル四方くらいの小さな公園ですので、大きく体を動かす遊戯やスポーツは危なそうです。(公園内は撮影禁止でしたので、全景写真を削除して Google Maps の空撮を埋め込みました。すみません、、、)
どういう理由で作られたかはわかりませんが、地上ではなく構造物の上に作られた空間です。
民間の施設なので、管理者の好きなようにすればいい
この公園は行政管轄ではなく、民間の施設です。商業的な利益のため(もしくは社会貢献のため)に企業の持ち出しで作られたもので、税金から作られたものではありません。公共性が高い空間ではありますが、あまり強く批判できるようなものでもないと思いました。
管理者側には行動を制限する権限はあるし、メリットもある
では、なぜあまり問題にもならなさそうな多くの行動を制限するのでしょうか。民間の設備とはいえ、公園として機能させてもよいのでは、と思うのは自然なことです。
こういった施設からは、直接的な利益は出ません。企業努力としてはコストを抑える方向にベクトルが向きがちです。管理者は、なるべく管理費やトラブルを減らそうとするでしょう。そうすると、予め提示すべき禁止事項はどうしても増えてしまうのではないかと思います。
企業はあらゆる設備に管理責任があるので、行政管轄の公園だと思われてしまうような公共的な施設では、慎重になるということもあるでしょう。禁止事項を明確にしておけば、この事項に関連した問題があったときに、ここに書いてあるのでやめてくださいね、と言う理由にできます。公園内で怪我などが起きたときでも、責任範囲を限定できます。
ただ公園といえば行政が作るものだという認識がありますから、ツイート主さんも、区の公園だと思われてしまったのかもしれません。そうだとしたら真っ当な指摘だと思います。
「とても静かな公園」という価値がある
制限事項の多い公園でも、特別な価値があります。遊戯やスポーツをする人がいなければ、とても静かな空間になるので、読書や休憩に適しています。
民間施設なら、そんな公園もたまにはあってもいいと思いますよ。
本当はいく前にこのツイート元の人の東急の私有地ってツイートとかもちゃんとチェックしていったんでしょ?
スマホで見ると埋め込んだ地図がデカ過ぎて、下へスクロールしたいのに、地図の中が動いてしまって、下へスクロールするのが難しくなってます。修正お願いします。
マンションやオフィスビルなどの公開空地のような物ですね。
東京の人って気の毒だな。かわいそう。
建ぺい率上げるために作った公園だらうけど、ここまで制限するんなら建ぺい率取り上げたら良いのに