UNIXとは『OS』ではない。それは『考え方』である。
エントリタイトルは本の帯より。
Mike Gancarz 芳尾 桂
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この本を読むのは2度目です。3~4年前に初めて読んだときは「この考え方は積極的に取り入れるべきだ!」と感銘を受け、今読み返すと「取り入れておいて本当によかった」と思いました。UNIXの考え方を知らないプログラマーは目を通しておくべき、否、システム開発に何らかの形で関わる全ての人に読んでおいてほしい本だと個人的に思います。
個人的なメモを箇条書きしておきます。
- 「1つのプログラム(関数やクラスなど単位になるものならなんでも)には1つのことをうまくやらせる」
- 「できるだけ早く試作を作成する」
見えないものに対しては誰も何も言わないが、見えるものに対しては口を出す(出せる)。 - 「効率より移植性」
プラットフォームやハードに依存しすぎると環境変化によって価値が失われる。 - 「単純なデータはASCIIフラットファイルに保存する」
テキストを操作するツールが豊富にある。独自フォーマットは可読性・移植性・拡張性を失う。 - 「ソフトウェアの梃子を有効に活用する」
1つのことをうまくやるソフトウェアと、UNIXのパイプ処理で高いレバレッジを生み出せる。 - 「過度の対話的インタフェースを避ける」
よけいな確認やメッセージは出さない。ユーザーを拘束するとソフトウェアの限界が人間の限界範囲内に閉じこめられる。 - 「すべてのプログラムをフィルタにする」
1つのことをうまくやらせる考え方の重要な原則。
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