お金持ちになれる黄金の羽の拾い方
幻冬舎
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著者の思考パタンは、わが国の官僚たちに似ているように思う
自分の頭で自分の人生を考えるために役立ちます。
金持ち本とあなどるなかれ
橘玲の良書です。以下、自分メモ。
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- 法則1. 家を買うのは、株式に投資するのと同じである。
- 法則2. 家の値段は、家賃から合理的に決まる。
- 法則3. 持ち家とは賃料の発生しない不動産投資である。
- 法則4. 不動産はリスク商品である。
- 法則5. 住宅ローンは株式の信用取引と同じである。
- 法則6. 住宅ローンの返済は「貯金」ではない。
- 法則7. 永住を前提に家を買っても、持ち家は有利にならない。
- 法則8. 「家賃よりも安く家が買える」ことはない。
- 法則9. 30年後に手に入った「我が家」に価値はない。
- 法則10. 市場経済では賃貸と持ち家に優劣はない。
最後は強調しておきたい。効率的な市場では歪みはただちに補正されるから、優劣が生まれたとしてもすぐに打ち消される。
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ワンルームマンションへの投資が高齢者の間で流行しています。1500万円程度から投資でき、年利回り6%台で、5年程度の家賃保証がついている商品を、業者が盛んに宣伝しています。
しかし、ワンルームマンション投資がそんなに有利なら、業者はなぜ、他人に売却してしまうのでしょうか?確実に儲かるのなら、自分で商売したほうがずっと得なはずです。
ちょっと考えればわかること。うまい話は無い。
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ポイントは、ニーズに合わせて安い保険を上手に組み合わせていくことです。それだけで、同じ保険料でより多くの保障を手に入れることができます。テレビなどで派手な宣伝をしている保険商品は、広告宣伝費が保険料に上乗せされているので割高になります。
将来、自分と家族に何が起こるのかは予測不可能ですから、全てのリスクに備えることは誰にもできません。「何とかなるさ」と楽天的に考えて、保険料は最低限に抑え、余った分を貯金や投資に回したほうがずっと合理的です。
現在、最も保険料が安いのは、全労災(国民共済)、日本生協連(CO-OP共済)、全国生協連(生命共済)などの共済系の生命保険でしょう。これらは毎月1000~5000円程度の定額掛け金制で、加入年齢が上がっても掛け金(保険料)が変わりません。
「セット保険」は割高なものが多いそうですよ。何事もなければ完全に「捨て金」になる保険料ですから、ちゃんと安いものを選びたいところです。
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