Amazonプライムの告知が「粋」すぎる!
amazon.co.jpが年3900円でお急ぎ便使い放題+1500円未満でも送料無料の「Amazonプライム」を開始した。
そのAamazonプライムの開始の告知がAmazonのトップページでされているのだが、これがAmazonファンにとって「粋(いき)」な演出になっている。
トップページにどーんと、地味な文書が1枚。
普通のECサイトなら、
「Amazonプライム登場!」
「1500円未満でも送料無料!」
「お急ぎ便が使い放題!」
といった、チラシよろしくの大きな文字で謳い文句が並びそうなものなのに、何の説明もせずに、地味なテキストだけ。詳しく知りたければ「プログラムの詳細はこちら」をクリックしなければならない。
でもファンにとってはこういった平易な口語体の文章のほうが、ぐっとくる。少なくとも僕はかなりきた。
話は変わるが、サービスというものはふつうお客側が増えると質が落ちる。質を保つメリットの割合が下がるからだ。ファミレスだって昔は家族向けで応対が良く料理にも「ひと手間」をかけていたので、けっこう美味しかったそうだ。今ではサービスの質が低下し、料理も「チン」するだけがほとんどになった。応対や料理を主目的としない利用者が増えたからだ。そのため、利用者は増えているがファミレス業界の金額的規模はここのところ一定なんだとか。
Amazonも利用者増でいつしか「24時間以内に発送します」という表示が消え、急ぐ人のためにお急ぎ便というサービスが開始された。加えて今回のAmazonプライム。リアルな店舗が同じ場所で質の違うサービスを別料金で提供するのはいくつもの条件が必要だが、ネットではサイトを変えなくても実現できる。よいお手本である。
通常の配送を遅くして、特別料金を払った人だけ、今までどおり急いで配送しますよ、といったふざけたサービスでしょ。