個人的な作業スペースを求めてコワーキングスペースに行ったら何か違った
僕はカフェで作業をするのが好きなのですが、席がゆったりしていて、電源があって、安定したWiFiがあるカフェとなると、cafe Miyamaを超えるものが無くて飽きてきました。そこで、一時期よりかなり増えた感のあるコワーキングスペースにいくつかお邪魔してみました。
結果、僕が求める作業スペースとしては、居心地がよくありませんでした。あくまで、個人的になんですけどね。
というのも、コワーキングスペースに行ってみるまで、普通のカフェの環境がどういうものかといったこと自体に気づいていなかったんですね。その環境の何が気に入っているかさえも。
何が違ったかは以下の通り。
- コワーキングスペースはカフェではない。繰り返す、カフェではない。
- カフェでないとすると何か。サロンだ。社交的な集まりの場だ。
- 見知らぬ他人が集まる場ではない。顔見知りのグループが常にいる場だ。
- 行けばわかるが、常連がわきあいあいとしていて、活発なコワーキングスペースほど、初見さんのぼっち感はパない。(ただ、そういう場所ほど初見さんと常連さんを管理者がうまくとりもってくれたりして、活発になるらしい)
- 室内を歩きまわっておしゃべりしている人たちがいるので、気になる。(常連同士か仕事仲間だと思われる)
- 一人で黙々と作業をこなす場を求めて行っていたので、交流する必要は無く(むしろ余計)、妙なぼっち感に苛まれることになる。(交流を求めている場合はいい場だと思う)
- 例えるなら、知り合いのいない他人の会社で作業をしているような、、、いや、それとはまた違うぼっち感があった。出向先とかなら、事情があるし、誰も気にしない。
- 「俺、ここにいてもいいのかなぁ。なんか、迷惑になってそうな気が…」なんて考えてしまう。
- なんというか、周りがやたら気になる環境なのだ。慣れていないせいもあるだろうけど。
- 当然ながらIT系とおぼしき人達が多い。みんなの雰囲気や持ち物が似てる。カフェのような雑多さは無い。
- カフェの雑多さは僕にとっては緊張感の源だった。全く素性がわからない人が出入りしているのだ。現在のコワーキングスペースは、そこに来ているだけでバックグラウンドが一部だが想像できる。
- 水やコーヒーは自分で用意しなきゃいけない。(そりゃそうだろうけど、無きゃ無いでめんどくさいものです)
- 電源・回線・空調などのインフラはさすがに快適だった。あと人の出入りが少ないので、パソコンを置いてトイレに行けそう。
もちろんこれにあてはまらないコワーキングスペースもあります。ただ印象として、主流となっているコワーキングスペースは「月額レンタルスペース+オープンスペース(or スポット利用)」なので、これにあてはまるケース(常連+コミュニティがある)が多いと思いました。
「仲良しな常連さんがいるコワーキングスペース」は、初見さんからみると「謎のコミュニティがある、敷居の高い空間」だったんですね、実は。コワーキングスペースは渋谷には数十箇所あるのですが、小さなIT村が都市に点在しているイメージが浮かびました。
またSNSでこのことについてコメントし合ってみて、「コミュニティを求めない人は、一時的な作業スペースとしてコワーキングスペースが良い選択肢とはなりにくい」というのが僕の結論でした。
いい例が、会社でコミュニティを築けている人ですね。自分の好きな分野のコミュニティが築けていれば、プライベート時間でまで求めたりもしないでしょう。またIT系の会社勤めであればなおさらで、コワーキングスペースは必然的にIT系に寄りがちなので、会社での話のネタと似通ってしまいそうで、新鮮味という面では物足りなさを感じてしまいます。
もちろんこれらの特徴はプラスに働くことも多いでしょう。もし僕がフリーランスの自営業者だったら、どこかのコワーキングスペースに入り浸って知り合いを増やすんじゃないかと思います。ただ、「快適な個人作業スペース」を求めてコワーキングスペースに行くと、期待はずれになってしまうんじゃないかと思いました。
多分僕が求めてるのは純喫茶なのかな。電源つきの。コメダ珈琲が新宿ドン・キホーテに全席電源付きでオープンしたみたいなので、今度行ってみようと思います。
[...] 個人的な作業スペースを求めてコワーキングスペースに行ったら何か違った : akiyan.com [...]