iPad Air(softbank版)第1世代 iOS8.3をR-SIM10でSIMロック解除してiij mio(MVNO)SIMで3G通信できた
Softbank版のiPad Air 第1世代 セルラーモデル (iOS 8.3) を、R-SIM 10という、SIMに貼り付ける「SIM下駄」というものを使って、iij mioのSIMで3G通信することができました。LTE通信はSIMアンロック界隈でいう圏外病になりまくるので、諦めました(頑張ればできるらしいです)。
SIM下駄のR-SIM10は amazonマーケットプレイスで、「発売元: Venture Resource」から購入しました。Amazonプライム配送で、購入時価格は2,280円でした。
売り上げランキング: 11,088
SIMロック解除に成功した仕様は以下の通りです。
端末 | iPad Air (softbank) Gen 1 Wi-Fi + Cellular |
---|---|
モデル | MD796J/A |
OSバージョン | 8.3 (12F69) |
キャリア | ソフトバンクモバイル 19.0 |
SIM | iij mio SMS付き nano SIM |
脱獄 | なし |
SIM下駄 | R-SIM 10 FOR 6/6P/5S/5C/5/4S (V10.1) (SIM App より確認) |
SIMロック解除方法手順
- Softbank の SIM を装着する(未アクティベーションなら、アクティベーション済み状態にしておく)
- モバイルデータ通信の「4Gをオンにする」をオフにする (= 3G通信のみにする)
- iMessage をオフにする
- FaceTime をオフにする
- SIM トレイを外す
- R-SIM10を貼り付けたiij mio SIMをオリジナルのトレイに載せて装着する (R-SIM10がSIMからはみ出る尻尾っぽい部分を滑りこませる感じで装着する。折り曲げてもいいっぽいけどちょっと怖い)
- SIM App が起動するので「input imsi」を選択する
- 「4402080」を入力して「送信」ボタンを押す
- 「For 4G SIM CAD(TMSI Mode US)」を選択する
- 「M1」を選択する
- 「了解」を選択する
- 待っていると「SIMトーンを送出しました」と表示されるので、「了解」を選択する
- 待っていると「アクティベーションが必要です」という表示がロック画面に出るので、ロックを解除して進める
- アクティベーションを進めて「SIMが無効です」と表示されたら、SIMトレイを外して再度SIMを挿入する。(遅いと失敗しがち)
- 電波表示が不安定な状態になるが、そのうち落ち着いて、3G通信が可能になる
SIMロック解除してみて
もともとSoftbankの通信契約で通信できていたこのiPad Airですが、iij mioにMNPするときに契約を解除してから約10ヶ月が経過しました。久しぶりにiPad単体で通信してみて、やっぱりテザリング等の手順を踏まずに毎回すぐに通信できて、iPhoneのバッテリーも消費しないのは、3G通信とはいえ快適だなあと思いました。SIMはiijmioのファミリーシェアプランなので初期費用+SMS月額150円程度ですし、追加の費用負担もほぼゼロです。
SIMトレイピンを持ち歩く必要がありそう
SIM下駄によるSIMロック解除では、何かのきっかけでアクティベーション状態から進めなくなることがあります。たとえWi-FIが繋がってもアクティベーションが通らないSIMが挿さったままだとホーム画面に辿りつけません。そうなるとSIMを抜かないと操作できなくなるので、iPad のような道具なしでSIMを抜けない端末では、SIMトレイピンを常備しておくのが安心です。さらに念のためオリジナルキャリアのSIMも持っておいたほうがいいですね。
LTE通信は可能なのか
今回のアンロックにあたって参考にした「SoftBank版のiPad mini retina display model( iPad mini2 )で、Sim下駄(R-SIM10 Ver10.1)を使ってOCNモバイルOneの音声SIMを認識させる: hiro_yy」では、LTE通信は不安定ながらも可能となっています。LTE通信は魅力なので頑張ってみたのですが、4Gをオンにするとどうしても圏外病(詳細は後述)になってしまい、そのたびにSIMからSIM下駄を剥がしてdocomoケータイへ入れ替え、再度貼り付けて差し込みとを繰り返していると、SIM下駄やSIM自体が壊れてしまいそうだと思い、諦めました。
というわけで、個人的には微妙です。SIMによるとかいう噂もあり、まあ運じゃないですかね。SIMロック解除自体が運みたいなものですし。(この先、OSバージョンアップに怯えることになる)
圏外病とは
「圏外病」という、SIM自体が圏外のまま繋がらなくなってしまうことがあります。圏外病にかかったSIMは、SIM下駄を外してSIMフリースマホに挿しても圏外のまま、通信が一切できなくなります。
対処法はあって、Docomo SIM の場合、ドコモの3G(FOMA)ケータイに挿して起動したり、ドコモのスマホに挿して起動すると、直ります。詳しい仕組みはよくわかりませんが、5回くらいこれで直しているので今のところ確実に直ってますが、大きなリスクですね。メインの連絡用として使っている音声付きSIMに下駄をとりつけるのは怖いです。僕はファミリーシェアプランのサブのSMS付きSIMで運用しています。
ファクトリーアンロックしようかなあ
iOS端末には、SIMロック解除の方法として「ファクトリーアンロック」と呼ばれる解除手順があります。専門の業者に端末のIMSIを渡して有償(1万〜1万5000円程度)で解除を依頼すると、1ヶ月程度で手持ちの端末がSIMフリー端末化するというものです。こちらも全ての端末が対応しているわけではないとのことですが、解除出来ない場合は返金に応じてくれる業者があったりするらしいので、興味があります。
参考:那覇レポート: 余ったiPhoneを活用-ファクトリーアンロックでMVNO(ocnモバイルone)
iPad は端末として完成度が高く、現在で1モデル程度旧型のiPad Air 第1世代くらいでは全く不自由を感じないので、安定してLTE通信が手に入るのであれば、新しくSIMフリーなiPadを入手するより、1万円程度ならアンロックしてもいいかなあと思いました。OSバージョンアップでの不安も無くなるのも魅力ですね。
コメント / トラックバック