東京から車で四国九州11日間の観光旅行全記録
東京から車で移動し、11日かけて四国九州を観光旅行してきました。その記録です。
目次
- 1 旅行計画
- 2 1日目 出発、静岡で人工サーフィン
- 3 2日目 サーフィンして高松へ
- 4 3日目 小豆島観光して愛媛松山の道後温泉へ
- 5 4日目 愛媛松山から宮崎へ
- 6 5日目 宮崎から鹿児島へ
- 7 6日目 鹿児島観光から熊本へ
- 8 7日目 阿蘇山観光から佐賀へ
- 9 8日目 佐世保観光から長崎へ
- 10 9日目 軍艦島ツアーから福岡へ
- 11 10日目 福岡から山口の秋吉台、北九州市から東京へのフェリーに乗船
- 12 11日目 最終日
- 13 統計
- 14 旅のあとの変化
- 15 旅で用意しておいてよかったもの
- 16 先に用意しておけばよかったもの
- 17 用意しなくてもよかったもの
- 18 気をつけておいてよかったこと
- 19 再考すべきこと
旅行計画
出発前の計画は以下の流れで、東京から九州まで車移動で向かいます。最後は九州東京フェリーを使って九州から関東までフェリーで帰ります。1行1泊です。
- 東京・静岡焼津
- 香川高松
- 香川小豆島・愛媛松本
- 大分・宮崎
- 鹿児島
- 熊本
- 佐賀 (追加)
- 佐世保・長崎
- 福岡
- 山口・北九州市
- 横須賀・東京
出発は9月。計画としては10日間で、予備日は2日間設けました。4日目の宮崎までは時間が決まった予定があり、その後は気ままに観光地巡りをするので、気になった場所があれば予備日を使って調整するつもりです。結果、計画より1日伸びて佐賀が追加されて11日間となりました。四国と九州に上陸するのは初めてでした。
移動計画をGoogle Map のマイマップで作りました。経路は勝手に高速など最適化されるので参考程度です。
移動のGPS記録はiPhoneアプリのGoogle マップのタイムライン機能に任せました。自動で移動経路や訪問先を記録してくれて便利なやつです。なるべく起動しておいて細かく記録されるように気を使ったりはしました。(起動しなくても基本的には大丈夫)
タイムラインの記録は1日おきですがKMLフォーマット(位置や経路のデータ形式)で書き出せるので、11日分をまとめてインポートしたマイマップがこちらです。
フェリーの経路はほとんど記録されなかったので手書きです。
1日目 出発、静岡で人工サーフィン
1日目は正午過ぎに出発しました。長期旅行としては遅い出発です。理由は、東京から約250km、片道2.5時間の静岡の「静波サーフスタジアム」という人工サーフィン場に行くためで、最後の回18:00から開始するチケットが安いからでした。また、最初の09:00からのチケットも安いため、静岡に1泊し、夜と翌朝の回に出るのがコスパが良かったからです。
移動経路は九州に入るまでは積極的に高速を使います。最初の目的地は、焼津にあるテスラのEV充電器の焼津SC(スーパーチャージャー)です。今回の移動手段は電気自動車のテスラで、可能な限り充電が早いSCを使いたく、四国までは計画的に充電を組み込んでいます。
東京から首都高に乗ります。そして東名へ。東名では20分ほどの渋滞がありました。清水PAでトイレ休憩を入れ、新清水JCTから新東名高速へ行き、焼津ICで降ります。
焼津SCは「焼津さかなセンター」の隅っこにありました。ナビで行くと出口側に到着するので施設の周りの道を一周し、入り口から入るとまた施設内を回る感じでたどり着きます。施設内は人通りが多いため、気を使うSCです。入り口のわかりづらさといい、初めてだとハードルが高いSCだと思いました。
次は宿泊先の大浴場付きの「カンデオホテルズ静岡島田」一泊朝食付き6300円です。外泊では大浴場に浸かるのが好きなので、コスパが見合う限りは大浴場つきのホテルを選びます。チェックインをすませて持ってきたパンを食べたりしながら一息つきました。新しめの綺麗なホテルです。
次は静波サーフスタジアムへ。開始1時間前の17:00頃に到着しました。受付して設備の説明を聞き、場内をぶらぶらして写真や動画を撮りながら時間をつぶします。
その後ウェットスーツに着替えて準備をし、17:40頃に初めての人向けの説明を受けます。波のレベルは初級、中級、上級、エキスパートがあり、今回は中級。特徴的になのは、波にクセがあること、テイクオフの(サーフボードに立つ)条件(位置と向き)は厳し目なこと、カレント(水の流れ)が強いこと、水深が場所によってはめちゃくちゃ浅いので、板から勢いよく飛び降りないこと、などを説明されました。
この回の参加者は11名。全員、ハードのショートボード。プール内で並んで、スタッフに指示されながら順番に波に乗ります。まずはレフト(左)方向の波です。自分の番がきました。1本目、必死にパドリング(腕で水をかく)をしますが、乗れません!波に置いていかれました。すぐに次の人用の波が来るので、じゃまにならないように、急いで横へパドルしてプールからあがります。テイクオフ用の全力パドルと回避用のパドルで一気に疲れます。
2本目に乗るために入水して並びます。3分くらい?で次の波です。自分の普段の海でこんなに短い間隔で波に乗ろうとはしません。これは想像よりハードです。海より波を取る争いや場所移動が少ないからラクかと思っていたのですが、あてがはずれました。2本目も、乗れません。レフトの波は4、5本ありましたが、全て乗れませんでした。途中、見かねたスタッフの人がフォーム(体勢)の悪い点を指摘してくれたり、波待ちの位置を調整したり、ボードを支えてたりくれましたが、それでも乗れませんでした。
20分ほどでレギュラー(右向き)の波に切り替わります。自分のスタンス(立ったときの足の前後)はレギュラー向きなので、レフトよりはやりやすいはずです。スタッフの指導も受けました。1日目なので明日もあるけど、今日のうちになんとか1本は乗りたい。ですがその思いも虚しくレギュラーも全て乗れず、1日目は終了となりました。入水から終わりまでは約40分でした。料金は6600円です。1本あたり約700円の波。安くはありません。でも、スタッフさんが指摘してくれるので、レッスン付きだと考えればコスパは悪くないなと思いました。ただ、テイクオフのパドルと回避のパドルを急ピッチで回したので、めちゃくちゃ疲れました。シャワーを浴びて着替えて施設を後にしました。
めちゃくちゃ疲れたので、有祝で静岡の美味しいものを食べに行く気持ちの余裕がなく、ホテルまでの帰り道にあったすき家でさくっと牛丼を食べました。ホテルへ戻り、大浴場に浸かり、ヨーグルトを食べて就寝です。
費用内訳:高速 8,140円 ( 池尻->東名接続 370円 / 東京->焼津 7,770円 ) / サーフィン 6,600円 / 食費 233 + 400 + 160 + 345円 / 充電 940円 / ホテル 6,300円
走行距離 211km / 走行時間 4h / 小計 23,118円
2日目 サーフィンして高松へ
朝食付きプランなので、ホテルのバイキングで朝食をがっつり食べました。チェックアウトして再び静波サーフスタジアムへ。9:00開始です。2日目はレギュラーの波から。昨日教えてもらったことを思い出しながら、いざ波乗りへ。
結果は撃沈。数本惜しい感じはありましたが、ちゃんと乗れた波はありませんでした。疲れ自体は昨日の半分くらいに収まりました。スタッフさんの指導によるパドリングフォームの矯正と、人工プールでの振る舞い方の慣れによるものでしょう。静岡サーフスタジアムは東京からサーフィンのためだけに1泊しに来るには距離金額的に遠く割高なので、滅多には来ないと思いますが、サーフィンがもっと上手くなったらまた来ようと思いました。
次は高松に向かいます。新東名高速から伊勢湾岸道自動車道を通ります。愛知県の海岸沿いを通過する伊勢湾岸道は埋立地を結ぶ巨大な吊り橋がいくつも連続していてかなり迫力がありました。
近畿自動車道に入り、甲南PAで休憩します。草津JCTで名神高速道路に入る手前で大きめの渋滞です。合流北陸と東海からの合流ポイントなので、混むのでしょうね。
渋滞を抜け、西宮ICから阪神高速3合神戸線へ。神戸の魚崎ICで一度高速を降りて充電します。出発から5時間後に神戸SCに到着。昼食を神戸SCが入っているショッピングモールのスーパーのお惣菜で適当に済ませます。充電後、高松方面へ。神戸淡路鳴門自動車道で通過する淡路島の高速道路は片側3車線で壁がなくゆるい起伏とカーブが多くて、沖縄の道路みたいだなーと思いました。
四国に入ると綺麗な放物線のおにぎりのような小高い山がいくつも見えます。あとで調べるとやはり多いらしいです。鳴門JCTを超えたら高松自動車道になり、神戸から2時間で高松へ到着しました。高松SCで充電後、ホテルへ。
ホテルは「四国高松温泉ニューグランデみまつ」一泊朝食付き5,610円。温泉大浴場があるレトロなビジネスホテルです。長時間運転で疲れたのでチェックイン後すぐに温泉に浸かって休みます。
そして香川といえばうどん県ということで、遅めの時間でもやっているうどん屋さんを調べて「手打ちうどん鶴丸」へ行きました。少し並んで、シンプルな月見うどんを注文。だし汁がとてもおいしくて、飲み干しました。戻ってもうひとっ風呂入り、 ヨーグルトを食べて就寝です。
寝る前のヨーグルトは今回の旅ではルールにしています。朝も食べます。そして最終日近くまで生ものはなるべく避けます。
費用内訳:高速 14,100円 ( 相良牧之原->西宮 7,770円 / 西宮JCT入->魚崎出 540円 / 摩耶西行->神戸線(本線)出 670円 / 須磨本線->垂水JCT 160円 / 垂水第三->鳴門本線 3,110円 / 鳴門本線->高松中央 1,850円 ) / サーフィン 6,600円 / 食費 620 + 149 + 405 + 215円 / 充電 2,465 + 1,050円 / ホテル 5,610円
走行距離 475km / 走行時間 7.5h / 小計 31,214円
3日目 小豆島観光して愛媛松山の道後温泉へ
3日目は東京から小豆島へ移住した知人に会う予定です。10時に高松港を出るフェリーに乗ります。ホテルの朝食を食べたら時間に余裕があったので、高松港のそばにある高松シンボルタワーに駐車して高松港周辺を展望します。高松に車で知らなかったんですが、結構な規模の地方都市なんですね。
フェリーの出港時間が近づいてきたので高松港フェリー乗り場へ移動し、土庄(とのしょう)港行きの往復チケットを購入し、10:00の便に乗船しました。11:00に到着予定です。
土庄港では知人が車で出迎えてくれます。景色を拡大して見るための単眼鏡がほしかったので、小豆島にあるケーズデンキに寄ってもらいました。小豆島は離島としては大きめの街で、家電量販店が複数あります。在庫は事前に電話で確認しておいたのですぐに見つかり購入完了。山の上の方にある新築の自宅を見学させてもらいます。
ヤギを飼っていることは知っていましたが、三頭もいて驚きました。かわいいけど凶暴な性格の子の角はマジで怪我するということでおそるおそる触ります。ごわごわの毛並みです。小豆島での暮らしぶりや仕事の話などで小一時間お邪魔し、ビュースポットとスーパーマーケットを案内してもらいました。
昼食はリクエストで「景色がいいところ」と伝えておいたら、海に面したテラスのあるめちゃくちゃいいロケーションのラーメン屋さん「小豆島ラーメン hishio エンジェルロード店」を紹介されたので、そちらへ。ラーメンはシンプルで少し濃厚よりな博多ラーメン。景色もよく、おいしかったです。
食後は小豆島の定番観光スポット「エンジェルロード公園」へ。潮の干満で島への道が現れたり消えたりする公園です。展望所周辺でおしゃべりしてたらタイミングよく道が現れたので島にも渡れました。
復路として乗る予定の便の14:00が近づいてきたので土庄港まで送ってもらい、フェリーで高松港へ。
高松港へ到着しました。香川県ではうどんは2回食べると決めてきたので、「手打十段 うどんバカ一代」に行きます。満席でしたが、15時台だったので行列はそこまでではない感じです。20分ほど並んで注文できました。
ここの人気は釜玉バターうどん。粗挽きな黒胡椒までかかっていて、まるでカルボナーラです。ものすごくB級な絵面ですが、単なるB級ではなくちゃんとまとまりのある味でとてもおいしかったです。
しかし昨日のうどん屋さんでも思いましたが、20歳前後と思わしきお客さんがとても多く、対して年配客はかなり少なく、大学生の夏休み時期を感じました。
次は愛媛の松山へ向かいます。高速で高松自動車道から、川之江JCTを過ぎたら松山自動車道を通り、松山料金所から出て松山SCで充電しました。松山SCはスーパーチャージャーとしては低出力の部類に入る最大72Kwhです。いわゆるスーパーチャージャーは130kwh以上。72kwhのSCを使うのは初めてで遅いかなと思いましたが、ずっと60kwh前後出ていたのでそこまで遅いとも思いませんでした。ちなみに中国地方には72kwh SCのみが続く区間があるのですが、それでも大丈夫な気がしました。リーフオーナー時代の40kwhに比べたらじゅうぶん早いですしね。
松山では道後温泉のホテル「ホテル 道後湯の町」に1泊素泊まり5,300円で泊まります。大浴場が無い代わりに、道後温泉の公衆浴場に入れるチケットが貰えるプランでした。千と千尋の神隠しのモデルで有名な「道後温泉本館」か、「椿の湯」に入れます。チェックイン後、まずは有名な本館に行きましたが、整理券方式で、最終の22:00の枠しか無く、夕食前に汗を流したかったので諦めて椿の湯へ。比較的最近できた建物で、変わった浴室で雰囲気のある浴場でした。
夕食は松山名物の鯛めしを目当てに「かどや 道後椿坂店」へ。旅行3日目で初のアルコール飲料となる生ビールを注文し、湯上がりの体に流し込みます。染みます。鯛めしは時間がかかりそうなので亀の手という貝のおつまみを頼みました。本当に亀の手のような見た目はかなり玄人向けです。指で潰して中の小さい身を食べます。塩気と磯気が強めで全体的にクセが強く、半分くらい残してしまいました。
鯛めし定食は刺し身を生卵入りのタレでいただき、最後はだし茶漬けにします。
おいしかったです。お会計でレジ横のアイス最中に目を奪われたのでこちらも購入して食べ歩きしながら道後温泉を散歩します。
椿の湯の中庭という映えスポットがありました。
ホテルに戻ってヨーグルトを食べたら3日目は終了です。(以降、ヨーグルトは朝と夜に必ず食べているので割愛します)
費用内訳:高速 高松中央->松山 3,910円 / 食費 298 + 4,000 + 509 + 530 + 1770円 / 駐車場 1,400円 / フェリー往復 1,330円 / 充電 1,925円 / ホテル 5,400円
走行距離 178km / 走行時間 4h / 小計 21,072円
4日目 愛媛松山から宮崎へ
大分へフェリーで車ごと移動するため、愛媛県の西端にある三崎港に向かいます。松山自動車道から大洲南ICを降り、佐田岬半島へ。 三崎港がある半島は瀬戸内海に突き出して細長かつ険しく、地形の関係からか濃い霧が発生していました。国道九四フェリーの10:00の便に乗ります。
片道10,100円です。車をフェリーに乗せるのは初で、乗り込むときは映画のワンシーンみたいでかっこいいなと思いました。
船内に入ると座敷があったので車に戻ってクッションと掛毛布としてのタオルを持ってきて仮眠しました。約2時間で佐賀関港へ到着。
高速の臼杵(うすき)ICから東九州自動車道で宮崎方面へ向かいます。宮崎の西都ICで降りて海岸沿いの一橋有料道路を通り、宮崎名物のからめんを食べるために「辛麺屋 桝元 宮崎本店」へ。麺の種類が選べたのでスタンダードなこんにゃく麺を選び、辛さは1から10で、3にしました。山椒とにんにくが効いていて食欲が出る麺料理でした。なのにこんにゃく麺なのでちょっとヘルシーです。これは東京にもあればまた食べたいですね。
食後に宮崎SCで充電し、宮崎市の南にある「青島海水浴場」へ向かいます。
宮崎はサーフィンが盛んで、青島海水浴場はロングボード向きの波が立つポイントです。波があればロングボードをレンタルしてサーフィンをする予定でしたが、ほぼ無かったので諦めました。そして青島よりも波が高いメジャーなポイントである、近くの木崎浜サーフポイントへ行きます。一応乗れそう波はありましたが、オンショアの風が吹いていて波質が悪く、明日の午前中のほうがよさそうなのでやめておきました。
4日目の宿泊はホテルではなく「青島フィッシャーマンズ ビーチサイド ホステル&スパ」のドミトリーにしました。ドミトリーは騒音や空調の問題で寝られないリスクがありますが、ドミトリーがある施設にしては珍しく温泉大浴場があり、青島海水浴場へ徒歩でも行ける距離など他の条件がよく、さらに全国旅行支援の対象でクーポンが貰えて実質1000円で泊まれるので決めました。
チェックインしてまずは温泉に入り、夕食の調達は近所のスーパーでお弁当にしました。翌朝サーフィンして戻って温泉に入ってからチェックアウトする予定で早起きする必要があるので、美食とお酒は控えておきます。ドミトリーの共用スペースでスマホでサーフィン動画を見ながらお弁当を食べていると、同じ宿泊客の男性から話しかけられました。その男性はもう半年くらい旅を続けているらしく、宮崎の前は沖縄に2ヶ月ほどいたそうです。沖縄でサーフィンをするつもりだったそうですが、じつは沖縄にはほとんど波がありません。街から遠く離れたポイントで潮が引く一瞬の時間帯にやっと乗れる波が立つ程度です。彼は10年以上サーフィン経験があるそうでしたが沖縄の波のことは全く調べずに行ってしまったため、用事を済ませた後に宮崎に来たそうでした。
チェックイン時に旅行支援でもらった2000円分のクーポンを使う必要があるので、少し遠いマックスバリュにまで行って今後消費できそうな飲み物などをまとめ買いしてきました。
戻ったら温泉に入り、相部屋の二段ベッドの下側で就寝です。
費用内訳:高速 4,020円 ( 松山->大洲 1,300円 / 臼杵->佐伯 710円 / 門川本線->西都 2,010円 ) / 有料道路 150円 / フェリー 10,100円 / 食費 542 + 980 + 220円 / 充電 1,660円 / ホテル 3,144円
走行距離 323km / 走行時間 6h / 小計 20,816円
5日目 宮崎から鹿児島へ
ドミトリーは静かで空調もちょうどよく、比較的寝心地が良かったです。朝食にサンドイッチを食べたら青島海岸へ波チェックへ行きますが、昨日よりは少しあるものの、やはり物足りません。木崎浜の方へ移動します。
木崎浜の風はサイド寄りでしたが穏やかなので、ソラシドエアサーフィンセンター 木崎浜前に停めて1時間ほどサーフィンしました。天気は曇でしたが、9月中旬の宮崎の海は暖かく、水着のサーファーが数割でした。
ホテルに戻る道すがら、もう一度青島海岸をチェックしましたがロングボードをレンタルしてまでするほどの波ではなかったので、ホテルで温泉に入り、宮崎市内へ行きます。東京から宮崎と移住した知人とチキン南蛮発祥と言われる店「味のおぐら 本店」でランチの予定です。
おぐらの店内は洋食屋さんで、チキン南蛮の鶏肉は切れておらず、ナイフとフォークで食べます。和食屋でしか食べたことがなかったのでいつも肉は切れていたので面白いなと思いました。キャベツのドレッシングが自家製な感じでおいしかったです。普通盛りにしましたが量が多くて結構残しました。
宮崎の暮らしや仕事の話をして、テスラに興味があるとのことで同乗して近くの用事先まで軽くドライブしました。
宮崎までほぼ高速道路での移動になったのは、人と会う予定があるためでした。ここからは時間と体力があれば一般道で移動します。よい景色や偶然立ち寄りたい場所を期待してです。予備日もあるので、連泊もありえます。
鹿児島市は1泊予定で、景色を期待して鹿児島湾へ向かいます。鹿児島湾に出たら湾沿いの道を通り、鹿児島市中心部を過ぎた南にあるイオンモール鹿児島にある鹿児島SCで充電します。
そして鹿児島駅近くの「ホテル法華クラブ鹿児島」一泊素泊まり5,600円へ。大浴場つきです。チェックインしてまずはここまでの洗濯物をホテルの洗濯機に入れます。洗剤自動投入で300円でした。洗濯時間中にお風呂に入ります。
お風呂を上がって部屋で鹿児島料理を検索したら「がね揚げ」という、さつま芋をつなぎ揚げた郷土料理があることを知り、検索したりホテルのフロントの方に食べられそうなお店を聞いてみたのですが、家庭料理なので外のお店でたことはないとのことです。諦めて、鹿児島駅前の地下にある横丁街の「かごしまふるさと屋台村」へ行くことにしました。
出る前に洗濯物を乾燥機に入れます。30分100円。乾燥機は2台しかなく、このあと食事をするので、300円投入して90分を確保しておきました。しっかり乾くでしょう。鹿児島駅までは路面電車に乗りました。
この日は金曜日で、横丁は賑わっていました。2周して天ぷらを出すお店に決めます。茄子が旬だったからか、めちゃくちゃ美味しかったです。さつまいもも甘さたっぷりでどっしりしていて楽しめました。
鹿児島駅に近い天文館という繁華街が栄えてるそうなので、見物しに散歩しました。金曜夜だったのでかなりの人出で賑わっていました。翌朝の朝食を買ってホテルに戻り、お風呂に入って就寝です。
費用内訳:高速 宮崎->都城 1,070円 / 市電 170 + 170円 / 洗濯 500円 / 駐車場 500円 / 食費 239 + 1780円 / 充電 520 + 1,475円 / ホテル 5,600円
走行距離 155km / 走行時間 4.5h / 小計 12,024円
6日目 鹿児島観光から熊本へ
鹿児島では西郷隆盛氏を中心とした歴史博物館の「市立維新ふるさと館」と、知覧の特攻隊の遺品がテーマの「知覧特攻平和会館」に行く予定です。まずは市立維新ふるさと館に開館時刻ぴったりの9:00に行きました。
自分は幕末以前の日本史はあまり詳しくはなく、西郷氏は偉人伝や学校や習ってちょろっと覚えている程度で全く詳しくはなく、内容は新鮮でした。そしてこの博物館の様子から、鹿児島県ではめちゃくちゃ人気のある人だということが伝わりました。
それにちょうど最近始まって読んでいる、泰三子(やす みこ)氏による習慣モーニング連載漫画の「だんドーン」が薩摩の幕末から始まる話で、西郷氏ほか薩摩藩のお殿様の島津斉彬公や、薩摩出身で日本の警察の父と呼ばれる川路利良(としよし)氏のことを予習していたので、いろいろ答え合わせができて楽しめました。また、等身大ロボットの人形劇が2編あり、人形は作りも動きも精巧で、お話も面白く、CV(キャラクターボイス)が山寺宏一氏で豪華だったりと、人形劇鑑賞は2編ともおすすめです。
ただ、ふるさと館では川路利良氏の名前がひとつも見当たらなかったのでなぜだろうと思いましたが、すぐにこの伏線は回収されます。
ふるさと館を後にすると、すぐそばに「西郷隆盛生誕の地」という立派な記念碑がある公園があり、ふと立ち寄って眺めていたら、ボランティアガイドの方が話しかけてきました。薩摩藩の話しはこれまでぜんぜん知らず、大河ドラマも見てないことを伝えると、いろいろとトリビアを教えてくれました。
そこで川路利良氏の資料がなぜふるさと館に無いのか聞いてみると、川路氏は鹿児島県民から最も嫌われている歴史上の人物の一人であると聞きました。もう一人の嫌われ人は同じ薩摩出身の大久保利通(としみち) 氏です。西郷隆盛は薩摩藩の民や侍から人気があり、日本政府の成立に向けてなんやかんや活躍します。ですが、西南戦争という、不平士族(侍を中心とした薩軍)と日本政府軍との戦いで西郷氏は士族側の指揮官となります。皮肉ですね。そして政府軍の出兵には大久保氏が大きく関わり、川路氏は政府軍側の少将として参加して薩軍を攻撃します。最後に西郷氏は切腹して介錯され、薩軍が敗北します。
といった感じで、川路氏も大久保氏も薩摩出身でありながら最も人気のある西郷隆盛氏を殺害した人と認識されているため、地元資料館での紹介はほとんどなされず、彼らの史跡を作ろうとしても、毎回、県民から反対運動が起きてなかなか実現しないそうです。
実現したものでもトリビアがありました。西郷隆盛生誕の地と同時に「大久保利通生い立ちの地」があるのですが、ガイドさんいわく、「大久保利通の記念碑は、全く同じ内容で建てられたが、ひとつだけ仕掛けがある」といいます。それは、両方の記念碑の文字を担当した書道家は鹿児島出身であったため、やはり大久保氏が嫌いで、大久保氏と記念碑の最後の一文字を、ぱっと見はわからない程度にずらしたそうです。面白そうなので案内してもらい確かめると、たしかに最後の「地」だけが、西郷氏よりもずらされています。
川路氏についても同様な感じで、現在、地名と銅像が少しある程度らしいです。
ガイドさんからのお勧めスポットとして、斎藤斉彬公邸の「仙巌園」と、西郷隆盛オンリー博物館がある「南州公園」を勧められました。余裕があれば行くことにします。
そろそろ次の目的地に行こうと思ったところで、がね揚げのことを思い出したので、ガイドさんにがね揚げが食べられる店はありますかと聞いたところ、「スーパーの惣菜売り場で売ってますよ」とのこと。意外なところにありました。
地元スーパー数件に電話をかけ、コープ 西陵店に在庫を見つけました。普通のがね揚げとチョコがね揚げと迷いましたがシンプルな方にしました。具はさつまいものみのシンプルなかき揚げで、つなぎのボリュームが多めです。スーパー外のベンチで食べることにします。
がね揚げはお腹にたまる感じでそこまで脂っこくはない食べ物でした。食物繊維も豊富だし、もし「近所に売ってたらまた買いたいお惣菜です。
次は鹿児島市から南へ約1時間ほどで知覧特攻平和会館へ。知覧からは航空機による特別攻撃の出撃が最も多いらしく、博物館も大きく大量の遺品が展示されていました。
見終えるとそこそこ時間があり、仙巌園に行くために鹿児島市へ戻ります。途中、鹿児島SCで再充電しました。お腹が空いたので鹿児島ラーメン屋さんの「ほんやラーメン」に行きます。お通し的に出てきたおしんこに最初からしょうゆがかかっていたり、自家製っぽい梅干しが置いてあったりとユニークなラーメン屋さんでした。ラーメンはシンプルめな豚骨ラーメンです。
仙巌園には国内で最初に作られた反射炉跡がありました。博物館もあるのですが、工事中で常設展が見られず、入場料1000円と駐車代300円が割高に感じました。晴れていたので庭から桜島がよく見えて景色はよかったです。
それから南洲公園にある西郷氏オンリー博物館の「西郷南洲顕彰館」に行きますが、閉館15分前だったので駆け足で見学します。ふるさと館と内容が被っている内容も多かったのでざっと見れました。
公園には「南洲墓地」があり、西郷隆盛の墓の他、西南戦争で戦って亡くなった武士の墓が多く建てられているそうです。
また、公園内でなにかの稽古をやっていて、よい雰囲気でした。掛け声で「チェストー」って言ってほしかったけど、「えーいっ」でした。
以上で鹿児島観光を終えたので、熊本に向かいます。出発前に熊本市内のホテルを調べてみると、土曜日だからか宿泊代がやたら高く、今からだと到着時間が遅くることもあり、寝るだけのためにわざわざ高い宿泊料を払うは気が引けました。なので、ネットカフェの快活クラブの鍵付きマット個室に泊まることにします。高速の九州縦貫自動車道に乗って向かいました。
熊本市から南の宇土市にある郊外型ショッピングモールの「クロス21UTO」に快活クラブがあり、向かう途中にアプリから鍵付き個室の空きを調べたら10席ありました。快活クラブは時間制の料金なので、なるべく遅く入るために先にショッピングモール内の丸亀製麺でうどんを食べたりスーパーで朝食の買い物をしてから受付をしようとしたら、満室で入れませんでした。仕方ないので近くの快活クラブを調べたところ、無料駐車場があって空きがある店舗が2つほどあったので片道30分ほどかけて回ったのですがどちらも到着時には満室。意気消沈で元の店舗を見ると空きが出ています。鍵付き個室でも皆が皆朝までいるわけでもなく、出る人もいるわけですから、最初から待っていればよかったようです。結局1時間熊本市内をドライブして元いたところへ戻り、1室空きが出ていたので入れました。
快活クラブの利用は初めてでした。シャワー設備が快適らしく、日本一周系の方々には定番だそうです。シャワーは時間料金に含まれており、バスタオルも無料でした。これはたしかに便利ですね。鍵付き個室は完全なる個室で、消灯して真っ暗にもできて、たまたまかもしれませんが騒音も無く、朝までぐっすり眠れました。鹿児島を4箇所も観光して歩き回って疲れていたからかもしれませんが。
費用内訳:高速 鹿児島本線->城南スマート 2,790円 / 入館料 200 + 1,000 + 500 + 300円 / 駐車場 300円 / 食費 520 + 138 + 750円 / 充電 860円 / 歯ブラシ 170円 / 快活クラブ 2,930円
走行距離 267km / 走行時間 6h / 小計 10,458円
7日目 阿蘇山観光から佐賀へ
快活クラブの料金が9時間パックの次が12時間で料金差が大きいので、9時間で収まるように早めに起きて無料のトーストを食べて出発し、熊本SCで充電しました。
熊本では阿蘇山を観光します。火口手前の「阿蘇火山博物館」で予習してから、火口に向かいました。途中、遊覧ヘリコプター乗り場があり、ヘリ搭乗は未経験だったのでちょうどいいので乗ることにしました。6000円で3分と12000円で8分のプランがあり、せっかくなので12000円のプランにします。約1時間後に出発で、それまでに火口をゆっくり見学できそうでそうなよい感じに予定が組めました。火口展望所に向かいます。
火口へ続く道の料金所ゲートでは車両一台ごとに係員からしっかりと「有毒ガスが発生しているのでぜんそくなどの持病のある方は入れません」と注意を受けました。火口から1kmほど手前のゲートの時点で確かにガスくさいです。火山活動が活発だと入場規制で入れない日もあるようです。この日は問題なしでした。
阿蘇中岳火口は想像より大きく、この穴全体を吹き飛ばすエネルギーがあったのかと思うとクラっときます。火口からは煙がよく出てて風も適度にあり表面まで見ることができました。小豆島で買った単眼鏡が大活躍です。単眼鏡は双眼鏡より非常にコンパクトで、2000円のものでも7倍の倍率があるので、旅行には単眼鏡がお勧めです。
火口見物後、遊覧ヘリコプターに乗ります。このヘリは4人乗りの小型ヘリで、ちょっとした突風で簡単に横揺れしたり、パイロットの操作で一気に傾いたりと、俊敏性が高い乗り物でした。上空からの眺めは期待通り良かったです。揺れが激しいのでちょっと酔いましたが8分なので平気でした。
阿蘇山から引き返す形で熊本市に戻り、熊本SCで充電します。ランチは「熊本ラーメン 黒亭 本店」へ。30分ほど並んで、一番人気の卵黄が2つ入った卵入りラーメンを食べました。卵黄を崩して絡めながら食べる豚骨ラーメンで、おいしかったです。
お次は長崎で、長崎観光について調べていたら、あの有名な軍艦島のツアーがあることを知ります。長崎市の長崎港発です。ぜひ行きたいのでウェブからチケット予約を見ると翌日のチケットは完売していました。明後日なら午前便があるので、予備日を発動することにしました。今夜は熊本と長崎との中間地点である佐賀で一泊し、明日は佐世保観光してから長崎市に行くことにしました。
予備日を発動したので一般道の有明海沿いルートで佐賀へ向かいます。
ホテルは佐賀駅前の「サガシティホテル」です。大浴場つき。風呂に入って佐賀のご当地グルメであるシシリアンライスを食べに「ミール珈屋凪」に行きました。こちらのシシリアンライスはだし味の牛肉にキャベツにドレッシング、そしてトマトと温玉な、洋風牛丼皿といったB級グルメでした。なかなかおいしかったです。ボリューミーでしたが完食しました。
食後のカロリー消費をかねて歓楽街まで歩いてみます。途中、30歳前後くらいのキャッチの男性と会話したところ、佐賀弁かどうかわかりませんが、半分くらいまじで聞き取れませんでした。歓楽街は小規模な感じでした。コンビニ朝食を買ってホテルに戻って風呂に入り、就寝です。
費用内訳:入館料 1,100円 / 駐車場 500円 / 入園料 800円 / ヘリ 12,000円 / 充電 1,960 + 1360円 / 食費 367 + 900 + 300 + 120 + 1030円
走行距離 173km / 走行時間 5h / 小計 22,827円
8日目 佐世保観光から長崎へ
佐賀を出て佐世保の「海上自衛隊 佐世保史料館」に行きます。佐世保についてはこの博物館以外は特に調べずに向かったところ、港が近づくと護衛艦だかイージス艦だかが4隻も停泊しているのが見えてテンションがあがります。他にも一般ではない船舶も見えます。佐世保がこんなに軍港的だったとは、知りませんでした。あとで見晴らしのいい場所からゆっくり眺めることにして、テンション高めに史料館に到着。7階建てのビルです。
入館したら係の男性に先程の感動を軽く伝えると、現役海上自衛隊員の方のようで、メモを見ながら停泊している艦船名や、米軍基地があることなどを詳しく教えてくれます。見晴らしのいい場所を訪ねてみると、このビルの7Fからも見えるという話しで、7Fまでついてきて解説して頂きました。7Fからは見えはするもののビルの影に隠れていたのでもっと見えるところは無いか聞いてみると、いくつかの場所と「弓張台展望台」がおすすめということで、あとで行くことにします。他にもなぜ佐世保が軍港に選ばれたのか(山に囲まれていて風が穏やかで波が立たないから)など、トリビアを教えてくれました。いろんな出来事の年月まで正確に話す方でとても話し好きでした。
話し終えると7Fから下へ順に、日露戦争あたりの過去から現在への展示を見ることができます。かなりボリュームのある内容で、全体的に興味があるなら最低でも1時間はみておいたほうがよいと思います。場内での映画鑑賞も入れると2時間です。自分は映画は見ませんでした。
展示を見終えて、弓張台展望台へ。かなり急勾配な坂道を上った先にあります。展望台がある公園には広い駐車場があり、見晴らしは最高でした。
さらに近くで見たかったので、海岸沿いにある「ホームプラザナフコ 佐世保みなとインター店」へ行ってみました。駐車場の脇からこれまでよりだいぶ近く船が見えたので、満足です。
佐世保では外せない佐世保バーガーを食べるために、数km先の「Stamina本舗 Kaya」に行きます。電話予約したほうがいいそうなので電話してみると、今なら待たせることはないとのことなので、予約せずに向かいます。場所がイオン系スーパーの向かいにあるからか、ハンバーガーの価格が観光客向けではなく日常向けな感じでした。
全部盛りのスペシャルバーガーを注文し、イートインスペース的な場所に移動すると、猫が3匹いました。うち2匹は爆睡しています。猫は好きなので、写真を撮りまくってできあがりを待ちました。5分程で呼ばれ、ハンバーガーにはコーラだろということで自動販売機でコーラのペットボトルを買い、イートインに戻って食べようとすると、1匹がテーブルの上に乗ってきました。明らかにおすそわけを狙っています。こんな塩分の高いものをあげるわけにはいかないので(きっと日常的に食べているのでしょうが)、物欲しげな表情を横目に食べました。フライドエッグが大きいハンバーガーでした。
お次は長崎へ。佐世保からは高速のほうが早く着きますが、西海市の大村湾側の一般道からゆっくり向かいました。目的地はEV充電器なのですが、佐賀より西にはテスラSCはありません。かといって一般的な充電プラン系のワンタイム料金はかなり割高なので、充電器検索アプリで探してみると、急速44Kwhが充電無料で駐車料金が無料の「橋本大波止EVスタンド」を見つけました。500円で30分、以後30分ごとに100円です。E-mobility Power なら1500円で30分なので、それと比べるとかなり割安です。ただし1機なので、埋まってるのだけが心配でしたが、幸い空いてました。
1時間ほど充電するつもりで、車を降りて適当に歩くと、マッサージ屋さんぽい看板がすぐそばにありました。旅も8日目で歩き回る観光も続いていたのでそろそろ足つぼマッサージでもしたいと思っていたところでした。ただ、料金が書かれていません。看板名の「マッサージ リリアス」でネット検索すると、目の見えない女性の個人営業であること、30分2000円とであること、そしていくつかの好意的なレビューの情報を見つけました。1時間以内に戻ってこれる距離で他にも無く、料金も割安で良いレビューもあるので、入ってみることにします。
入り口はいわゆる昭和な家の勝手口のドアで鍵は開いておらず、インターホンを押すというハードルの高さでしたが、押してみるとレビュー内容通りな応答で、気のいい方でした。料金も情報通りだったので、足裏をメインに下半身マッサージをお願いします。中は狭い作りでしたが、マッサージの腕は確かで、力の調整もこまめに訪ねてくれたので、ふとももから足裏まで気持ちよくほぐされました。
マッサージ屋さんを出て車に戻り、すぐ近くの銀座町にあるホテル「出島の湯 ドーミーイン長崎新地中華街」1泊素泊まり7000円へ。共立リゾート系のホテルは初めてではありませんが、ドーミーイン自体は初めてです。無料で夜食の夜泣きそばやアイスのサービスなど、格安ビジネスホテル(よりもほんのちょっと高め)としては屈指のサービス内容です。残りの予定を考えると着替えがギリギリだったのでチェックイン後に洗濯しに行くと、洗濯料金は無料で、乾燥も40分100円でした。「住めるホテル」という謳い文句は伊達ではないようです。
ホテルで入浴後に長崎のご当地グルメを調べると、佐世保レモンステーキという、レモン汁を多く使ったステーキソースの鉄板焼ステーキを知りました。ホテルから少し歩いたところに地元チェーン店ぽい「牛右衛門 浜町店」で食べられそうだったので、行きます。たしかにレモンの効いたソースで、ビールのおつまみにぴったりでした。
食べ終えたらいつもの歓楽街散歩で「思案橋横丁」を2周ほどしました。細い路地が多く入り組んでいました。曜日的に閉まっている店が多く、人通りもまばらでした。ホテルに戻って、ドーミーインの無料夜鳴きそばでシメました。
入浴して就寝です。館内着の着心地がよかったです。
費用内訳:高速 1,530円 ( 武雄南本線均一 300円 / 佐賀大和->武雄南 830円 / 佐世保三川内本線 290円 / 佐世保大塔本線 110円 ) / 食費 1,628 円 / 充電 600円 / マッサージ 2,000円 / 駐車場 2,000円 / 乾燥 100円 / ホテル 7,000円
走行距離 141km / 走行時間 3.5h / 小計 14,858円
9日目 軍艦島ツアーから福岡へ
今日は10:30出港の軍艦島ツアーです。港のそばにある軍艦島テーマの博物館である「軍艦島デジタルミュージアム」に集合です。コンビニで朝食を買って向かいました。軍艦島は一部の遺構が世界遺産登録されていたり、島が有名であるからか、この博物館は非常に予算がかけられている感じで充実しています。9時に到着しましたが、集合時間の10:00過ぎまで見られたのは3割程度でした。全部見るには2時間以上かかりそうです。ツアーはいくつかあるようで、選んだのは「軍艦島コンシュルジュ」のツアーです。軍艦島デジタルミュージアムの入館券付きで最も公式っぽい感じがしました。
ミュージアムの2Fに集合すると元島民ガイドさんから模型を使った解説が始まります。ちなみにこの解説を聞けるのはチケットグレードの3段階中2段以上のプレミアムチケット以上からです。スタンダードチケットでは聞けません。2日前でのチケットの空きがスタンダードか最上級のスーパープレミアムチケットだけだったので、せっかくなのでスーパープレミアムにしています。 10,310円でした。船上で最もいい席や展望デッキに出られたりドリンクサービスが受けられます。
軍艦島は正式名称「端島(はしま)」で、1974年に閉山した炭鉱の拠点となる島です。ガイドさんは当時、閉山の時は中学生だったそうです。閉山では住民全員が離島しています。軽快なトークと、全く知らない海上の炭鉱の話は新鮮で面白く、あっという間に出港の時間です。
船上でもコンテンツが充実しています。船内のモニターでプレゼン資料を流しながらこれまた軽快なトークで長崎トリビアから軍艦島トリビアまでずっと解説されながらの航行です。まったく飽きることなく到着します。上陸して軍艦島自体も間近で見れてよかったです。上陸してからもポイントごとに興味深い話を沢山聞けました。炭鉱夫の給料の話が印象的で、軍艦島から取れる最高品質な石炭需要の大きさと、採炭作業の命の危険性から、初任給は当時の大卒の日給の10倍だったそうです。10倍だぞ10倍。それが反映された統計として、当時の家電普及率が全国で10%だったところ、軍艦島の家庭は100%だったそうです。ひゃくぱーせんとて。
上陸後のトークでは、ガイドさんが頻繁に腕時計で時間を確認しているのが印象的で、その理由が、他の数社のツアーが立て続けに上陸しており、少しでも遅れると後がつかえて、後の時間が短くなってしまうからでした。
軍艦島はこの時期は非常に暑く、帰りの便で販売された「ガンショーくんのかすてらあいす」を買って食べたらおいしかったです。
13時すぎに帰港したら、長崎ちゃんぽんを食べに近くの「四海樓」へ。長崎ちゃんぽん発祥の店だそうです。景色がよいレストランフロアでした。
食べ終えたらミュージアムに再入館し、残りの展示物を鑑賞します。映像コンテンツがよくできていたので、全て見ました。
長崎を出て福岡へ高速の長崎自動車道で向かいます。途中、高速道路上のIC接続部分の不具合による緊急工事があり、渋滞より酷い停滞というほぼ停止状態の渋滞にはまってしまいます。地図アプリで渋滞の長さを確認すると、1時間で3割くらいしか進めていません。これは下手すると3時間以上かかります。福岡ではちょっと美味しい物を食べるためにお店を予約していたのですが、予約時間に間に合わなそうなのでキャンセルしました。渋滞自体は2時間程度で解消し、予定では2時間のところを4時間かかって福岡に到着しました。
福岡市は首都高っぽい都市高速という規格の高速があるほど発展している都市でした。さすが九州最大の商業地です。
ホテルは「ホテルビスタ福岡 [中洲川端]」です。大浴場で渋滞の疲れを癒やし、行く予定だった店のある歓楽街、中洲へ向かいながらお店を探し、「中洲ご飯居酒屋旬菜佐々」に入りました。ビールと明太子と水ナスを注文。だいぶおしゃれで映(ば)えな盛り付けでした。追加で揚げ出し豆腐も食べて、お会計です。
中洲と周辺を散歩して、中洲屋台横丁へ。Googleマップのレビューが比較的よさげな「屋台 ひでちゃんラーメン」で博多ラーメンを食べました。
食べ終えたらコンビニで朝食を買い、ホテルに戻って入浴、就寝しました。
費用内訳:軍艦島ツアー 10,310円 / ながさき出島道路 100円 / 長崎->太宰府本線 3,610円 / 太宰府本線 630円 / 駐車場 550 + 1,000円 / 軍艦島ツアー 10,310円 / 食費 250 + 1,210 + 350 + 750 + 328円
走行距離 148km / 走行時間 4h / 小計 18,760円
10日目 福岡から山口の秋吉台、北九州市から東京へのフェリーに乗船
福岡でちゃんと派手なおいしいものを食べたかったので、大量のいくらと明太子が乗った海鮮丼を出す「博多シーフードうお田」へ行きました。が、平日だというのに開店前から大量の人です。受付システムのQRコードを読むと、90番目でした。今日は山口観光をするので福岡に留まれる時間は限られているので、うお田は諦めて鉄火丼の「まぐろ料理 紀文」へ。鉄火丼定食の上を注文したら、鉄火丼・まぐろの刺身・まぐろ入りとろろとまぐろづくしのボリューミーな品でした。ひと月分のまぐろを食べた気がします。全部は食べきれませんでした。
お店を出てSCへ。ホテルオークラ福岡地下駐車場3Fにある72KwhのSCです。ナビで入り口に迷い、地下駐車場内でも案内板が無く係員に位置を訪ねてようやくたどり着きました。
今日は山口の秋吉台に行く予定です。秋吉台にある鍾乳洞の観光ルートは1kmと長く、閉門まで最低でも2時間は確保しておきたいです。ですが今日は朝からお店を変えたり迷ったりと時間ロスが重なりました。ここでの充電を最後にしたいので十分に充電したいのですが、観光時間との兼ね合いもあり、誤差を含めてギリギリいけそうな程度で切り上げて山口へ向かいました。都市高速の福岡高速と、九州縦貫自動車道、そして下関大橋で山口へ渡る関門自動車道、最後は中国自動車道で急ぎ足に秋吉台へ到着。
秋吉台には「秋芳洞」という大規模な鍾乳洞があります。事前情報を大して調べずに行ったのですが、めちゃくちゃすごかったです。まずその洞窟というには大きすぎる大穴の入り口に驚きます。入るともう言葉を失います。ひたすらスケールがでかい。穴の幅と高さは平均25m以上ある気がします。普通に濁流も流れてるし、音もすごい。見どころごとに音声案内の装置があり、4ヵ国語対応で、内容も興味深いものでした。
1kmの洞窟の道のりを1時間ほどかけてエレベーターで抜け出ると、秋吉台展望台に行けます。洞窟出口から急な登り坂が300mほどあり、なかなかの運動量でした。展望台からカルスト地形(鍾乳洞自体もカルスト地形の一部)という形式の丘陵(きゅうりょう)を眺めて、来た道を戻ります。
洞窟の中には冒険コースという有料の特別ルートがあり、帰り道に通ってみようと思っていたのですが、時間的に終了してしまっていました。また来たらぜひ通ろうと思います。
洞窟を出たら、車で「美祢市立秋吉台科学博物館」に行きました。館内で秋吉台関連の展示物をひとしきり眺めたら、展示物の写真で見た裸出カルストという石灰岩柱が密集している地形が見たくなったので、博物館の方(おそらく研究員)にどこで見られるか訪ねました。教えてもらった場所は到着から不整地を歩いて往復30~40分ほどかかる場所で、雨がふりそうだったのでやめておきました。ただ、カルストロードという非常に眺めの良いドライブルートを教えてもらったので、通ってみることにします。
カルストロードは森林が少ない丘陵が続く秋吉台を一望しながらゆっくり走れる非常に眺めのよいドライブルートでした。途中、裸出カルストの地形が見えたので、停車して単眼鏡で眺めました。結果的に裸出カルストを見られたのでよかったです。
これですべての観光の予定ノルマは完了しました。東京へ帰るための北九州市から出港して横須賀へ到着するフェリーの出港時間は23:45なので、まだ18時前なのでだいぶ時間があります。最後に派手な美味しいものでも食べようと思い、来た道を戻って北九州市の小倉にある「青空酒場 まぐろの気晴れ屋」に行き、いくら、うに、ねぎとろ、山かけがぶっかけられた寿司皿を食べました。濃厚な味わいでおいしかったです。
コンビニでフェリーに持ち込む飲食物を調達し、新門司(しんもじ)港へ行きます。大きな船です。出港まで時間があったのでターミナルでPCを開いて暇つぶししました。車に戻る時間になったので戻ったのですが、乗船まで30分以上待ちました。ふと気づくと待ち時間の車の空調の動作でバッテリーが減っています。自宅まで横須賀から62kmなのですが、残りが72kmと、表示上の余裕が10kmしかありません。テスラモデル3は0kmになっても数十キロ走れるらしいのですが不安すぎるので、バッテリー節約のために空調を切って窓を開けました。
係員に案内されて乗船し、個室へ行きます。今回取ったチケットはツーリストSという6000円の追加料金で入れる個室です。車両運搬料金は5m長未満のクラスで、40000円。合計46000円です。九州から東京まで戻る高速代、宿泊代、ガス(充電)代、そして体力消耗を考えるとコスパはいいと思います。料金は時期によって代わります。到着は20:45なので航行時間は20時間もありますが、個室で快適なので旅の疲れも癒せそうです。無料の大浴場と露天風呂もあります。ツーリストSにアメニティ類は無いのでレンタルするか持ち込みましょう。携帯電波は非常に弱く、数時間繋がらないこともあります。船内に大人向けのエンタメはほぼありません。これらは予習済みだったので、電子書籍とアマプラの映画をダウンロードして備えてきました。この旅日記を書くのも船での暇つぶしとして予定しているので、ぬかりはありません。
個室で荷物を解いたら、お風呂に入りました。なかなかきれいで広くて快適でした。露天風呂も海風が気持ち良いです。夜なので景色は見えませんでした。
湯上がりにちょっと一杯やりたくなったので、売店で500ml缶のビールとじゃがりこを買い、コンビニで買っておいた魚肉ソーセージで晩酌をしました。窓が近未来宇宙SFみたいなのと、魚肉ソーセージが相まってディストピア描写みたいだなと思いました。食べ飲みしていると一人の男性が一席開けてカップラーメンを食べ始めました。食べながら前後に大きく揺れていて様子がおかしいなと思っていると、なんと食べながらカップラーメンに顔をつっこみ、机に汁広がって突っ伏してしまいました。ちょっと心配なので様子を伺っていたら大きないびきを立てていたので大丈夫ではないけど大丈夫そうです。いよいよここはディストピアみたいだなと思いました。30分ほどで起きてカップ内に残った麺を平らげて机を拭いて去っていきました。
携帯電波が意外に良好で、晩酌とスマホで暇つぶしが楽しくなったので、追加でハイボールを買い、まあまあ酔っ払いました。歯を磨き、旅日記の導入文を考えながら就寝です。
費用内訳:福岡->美祢 3,270円 / 美祢->門司 1550円 / 入園料 1,300円 / 食費 2,740 + 1153 + 2700 + 820円 / 充電 910円 / フェリー 46,000円
走行距離 228km / 走行時間 4h / 小計 60,443円
11日目 最終日
途中起きることもなく、7時間ほど寝られました。コンビニ朝食を食べて朝風呂に入ります。露天風呂は外が明るくて気持ちが良いです。戻って個室でごろごろしているとまた寝てしまいました。お昼になり船内レストランが開くことを知らせる館内放送で目覚めます。ちょっとがっつりしたものを食べたくなったので、宮崎県産きじょん山豚とんかつ定食にしました。他にも佐世保レモンステーキや明太子グラタンなど九州らしいメニューもあったので、ご当地グルメを食べ逃した際には便利そうです。横須賀川のメニューもあります。
食べ終わると腹が一杯になったのでまた個室でごろごろしていたら満腹の眠気で寝てしまいました。この眠気は船の揺れがもたらすのか、10日間の旅の疲れからなのか、こんなにも寝続けたのは久しぶりです。
夕方頃に目が覚め、旅日記を書き始めました。数日分書いたところで船の横揺れが強くなり、PCに向かっていると酔いそうになったので切り上げます。定刻通りに到着。ゆっくり荷物をまとめていると係の人に急かされてしまいました。出港前と違ってあまり余裕が無い感じです。車に乗り込むと程なくして下船できました。下船後はすぐに一般道に出させられてしまうので写真を撮ったりする余韻はありませんでした。
この車は今回の旅行で約2000km走り、海沿いも多かったので、潮を落とすべくドライブスルー洗車場があるガソリンスタンドを探して洗車しました。
横須賀周辺の道は起伏が激しく、残りの航続距離が早めに減っていきバッファが縮まっていきます。テスラの残り航続距離はかなり正確なので大丈夫とは思いつつも不安です。高速に乗って平地が増えたらバッファが戻り、自宅に到着したら残り9kmでセーフでした。
船ではたくさん寝ましたが、帰宅後シャワーを浴びてヨーグルトを食べたらふつうに眠くなって寝られました。
旅日記は以上です。おつかれさまでした。
費用内訳:横須賀->狩場 750円 / 新保土ヶ谷 320円 / 保土ヶ谷->玉川 390円 / 洗車 600円 / 食費 1,700円
走行距離 55km / 走行時間 1.5h / 小計 3,760円
統計
車両走行距離合計:2,354km
車両走行時間合計:50時間
旅行費用合計:239,356円
旅のあとの変化
- 四国九州地方の地名と位置関係を覚えたので、四国九州地方のニュースが目に留まるようになった。
- 鹿児島県の人は実際どんなふうに西郷隆盛推しなのか聞いてみたくなった。
旅で用意しておいてよかったもの
- 多めのTシャツ。毎日最低1着と、汗を多くかいたあとに飲食店などに入るのは気が引けるので、1日で2着消費することがあります。
先に用意しておけばよかったもの
- 単眼鏡。景色を見るときに拡大して見たいことは結構あります。
- 歯ブラシ。ホテルなら大抵ありますが、快活クラブ、ドミトリー、フェリーにはありませんでした。使い捨てを何度か購入しています。
用意しなくてもよかったもの
- 多めの下着。まあそんなに嵩張らないけど、汗をかかなければ2日はいけますね。
- PC用のサブモニター。長期観光旅行でサブモニターが必要なくらいに集中して作業することはありませんでした。
気をつけておいてよかったこと
- 朝晩のヨーグルトを徹底したおかげか、お通じは常に良好でした。
- 終盤まで生ものをなるべく避けたこと。暑い時期なので、生ものはリスキーです。
再考すべきこと
- 移動時間が長すぎてホテル到着が遅くなり、体力が回復しきらないまま翌日を迎えていた。可能ならもう少し余裕をもったスケジュールにすべきだった。
- 旅日記を帰ってからまとめて書くのに1週間ほどかかってしまった。毎晩書けるくらいに時間的体力的なスケジュールにすればよかった。
- でも次に九州行く予定は無いから詰め込みたかった。悩ましい。
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